主な用材の特徴

 

用材名

科名

比重

特  徴

マツ

(パイン)

マツ科

0.48

一般にパイン材といわれ、節が点在している家具は素朴な味わいがあって好きな人が結構多い。しかし、広葉樹に比べてやはり軟らかい。心材は黄色を帯びた赤褐色、辺材は淡黄白色。樹脂分が多いので手入れをよくすると飴色になる。節のない美しい材は装飾材として珍重される。

ブナ

(ビーチ)

ブナ科

0.65

たいていの家で一つか二つはブナの家具がある。非常によく使われる材。年輪不明瞭。柾目面に赤みがかった特有の斑点がある。心材と辺材の区別が不明瞭で全体に白か淡黄白色。材質は硬くて、粘りがあり、弾力性に富む。曲げやすく、薄くして使える。曲げ木家具の多くはブナを使う。

ナラ

(オーク)

ブナ科

0.68

年輪は明瞭。心材はくすんだ褐色、辺材は灰白色で、心辺材の色の区別がはっきりしている。強くて耐久性に富む。北海道のナラは高級家具材としてヨーロッパに輸出されている。ホワイトオークはウィスキー樽用材として有名。
ブナ同様きわめて一般的な用材

タモ

(アッシュ)

モクセイ科

0.55

年輪のはっきりした環孔材。心材は淡黄褐色、辺材は淡黄白色。木理はだいたいまっすぐだが、美しい杢が出ることもある。良質有用な材で、建築、家具、運動具、楽器など広範な用途がある。 
北米産ホワイトアッシュは日本、中国産のタモに比べて、かなり硬くて重い。

クルミ

クルミ科

0.53

年輪のはっきりしない散孔材。心材はくすんだ褐色、辺材は灰色を帯びた白色。粘りがあり狂いも少ない。ブラックウォールナットに比べて、ずっと軽く、軟らかく、また加工しやすく、扱いやすい。柔らかい優しい雰囲気が特徴。銃砲の台座はこれに勝るものがない。

カバ

(バーチ)

カバノキ科

0.67

年輪は不明瞭。辺材は白く、心材は淡紅褐色で、心辺材の差が明瞭。優しい表情。緻密な肌目に光沢があり、強い。加工性、着色性がよく、狂いも少ない。反らないし、粘りがある。保存性が高く、虫食いがない。欠点の少ない美しい材である。一般に流通しているサクラの多くはカバである。 

サクラ

バラ科

0.67

心材は赤褐色、辺材は淡黄褐色で、心辺材の境界は明瞭。年輪はやや不明瞭。肌目は緻密、均質で、カバ類の材と性質も、見た目も非常によく似ている。重硬だが、重さの割には材質が素直で、反りも少なく、狂わない。粘りがあって強い。日本人が最も好きな木のひとつ。 

ケヤキ

ニレ科

0.69

国産広葉樹の王様的存在。心材は黄褐色〜黄色を帯びた紅褐色、辺材は淡黄褐色。肌目はやや粗いが、手入れをすると光沢が出る。木目は明瞭で美しい。強度があり、耐久性に優れる。重くて硬く、弾力性があり、曲げにも強い。水濡れにも強い。
拭き漆で仕上げると絶品

カエデ

(メープル)

カエデ科

0.65

年輪は不明瞭。心材はクリーム色〜淡赤茶色。硬く粘りがあり、衝撃にも強い。ボウリング場の床やピン、ゴルフクラブのヘッドに使われるくらい耐衝撃性がある。
製材してしばらくはほとんど白色に近いが、独特の飴色に経年変化する。木肌のままで放置しておいても光沢が出る。

チーク

クマツヅラ科

0.68

マホガニーと並ぶ最高級材。心材は淡褐色〜黄褐色〜褐色、時に黒色の縞(縞チーク)をもつものがある。光沢があって美しく、独特の芳香がある。弾力があるので曲げにも強い。十分に乾燥したものは狂いが少なく、虫にも強い。飽きのこない、しっかりとした主張がある。銘木中の銘木

ウォルナット

クルミ科

0.59

強度と粘りがある。狂いも少ない。色は紫を帯びた灰色。経年変化により、タンニンの影響でかなり濃いい色になる。耐久性がやや低く、水を含むと腐りやすい。米国産の木材のうちで最も人気のあるもののひとつ。
日本、中国産のクルミとはずいぶん表情が違う。 

 

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